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トランプ勝利に思うこと

昨日トランプがアメリカ大統領選挙に勝利した。

専門家も含め、ほとんど誰もが大統領選挙に勝つとは思っていなかった。

しかし、英国のEU離脱のときと同様、「そこまでは起こらないだろう」ということが現実に起る結果となった。

実は先週11/4にブログを久しぶりに更新しようと思い、次のようなことを書き出していた。

<アメリカ大統領選挙に思うこと>

来週の投票を控え、またトランプ氏が盛り返しているという。

世論調査によれば、二週間ほど前には78ポイントほどあった差が、現在ではほとんどなくなっているとのこと。

以前どこかのテレビ局の街頭インタビューで、一人のアメリカ人(その人は白人男性であったが、バックグラウンドまではわからない)が語っていたことが印象的だ。

彼の趣旨は、トランプのダメさ加減はわかっている、けれども、それでも一度彼にやらせてみてもよいのでは、というものだった。

変化への渇望。

そこには既存の体制への失望と嫌悪がある。


もちろん、この時点で、まさかトランプが実際に勝利してしまうとは考えていなかった。その意味で私は、アメリカの特に白人低所得者層に渦巻く不満、不安、憎悪を全く見誤っていたと言える。だが、トランプの掲げる政策(?)によっては何も変わらないと考えるひとが、つまり本質的な問題はそこにはないと考えるひとがもっと多いだろうと考えていた。


一夜が明け、今後起こるであろうことも含め、今世界で何が起こっているのかを読むことができないでいる。自らの勉強不足を恥じるばかりであるが、リーマンショックという経済恐慌を経て
8年、保護主義へと走る姿勢はどこか第二次世界大戦前夜に似ているようにも映る。

グローバリズムによる国境破壊の終焉とみる向きもあるが、果たしてそれはグローバリズムによってもたらされた絶望的なほどの格差拡大を解決することにつながるのだろうか。私にはとてもそのようには思えない。

by shoichi294 | 2016-11-10 11:47 | 現代社会 | Comments(0)

かつて東京の某理系大学に勤務し、今は京都の女子大に移ったFukushi(福島祥一郎)のブログ。文学から英語、趣味のテニスやcafe、猫の話まで、好きなことを、好きなように書き記す備忘録的ブログです。


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